【経験談vol.05】うつ状態の診断後に数ヶ月で退職を決意

うつ状態の経験談、これで完結です!

処方薬はあったものの自分の状況は悪化するばかり

とにかく眠い、夜は眠りが浅い、睡眠不足で集中力も低下、この負の連鎖を断ち切るべく

心療内科で処方された睡眠導入薬でまずはぐっすりと夜眠ることを心がけていました。

実際によく眠れはしましたが、薬の効果が強すぎたのか寝過ぎることも多々あり起床時のダルさが少し、、、
出勤時間もギリギリになることが多くなり、職場でも「ついにあいつはやる気を無くしてしまったか」とざわついていたようでした。

何度か、いつものルートだと遅刻確定だったためタクシーで出勤したことも、、、

うつできついのか、仕事場の人間関係できついのか、薬できついのか、よくわからない状態になっていたようにも思いますね。

このころに職場でよくあった症状の数々

  • パソコンを前にぼーっとする(何の前触れもなく突然プツっと電源落ちるイメージ)
  • 声かけ、電話などへの反応が遅くなる
  • 人の説明が入ってこない
  • パソコン周りは付箋だらけで収拾つかない状況
  • 先方との予定を完全にど忘れ(指摘されて気づく)
  • 何をしてる時でも不安(以前メモしたけど覚えてるかな、間違って伝えてないかな、うまくできなかったらまた馬鹿にされるかな、など)
  • 頭ごなしの否定、確認が怖い、アドバイスが怖い

これがあったうつ状態ですよ!なんてことは個人差もあることなので言えないですが、ある程度はうつ状態に近い状態かなと思います。

むしろ、正常な状態ならこんなことはあまり起こらないと思うので何かしらストレスなどが強くかかっているのではないかと。

チームでただ一人残ることが増える

いくつかチームがありましたが、僕のチームには3人の社員がいました。上司を含め。

一年目の頃からずっと上司と共に営業同行などをしていたんですが、10月あたりはもう「お留守番」状態。
うつ状態の診断が出ていたこと、上司が期待を僕にしなくなったこと、僕が上司にビクビクしていることがうまい具合に重なり合い、自分の任されていた作業も徐々になくなっていきました。

あんだけ忙しく、いろんな担当業務があったにも関わらず、「うつ状態」だと報告をした後から別の社員に僕の作業を8割近く引き継ぐことになりました。

事実上、僕は所属した部署では「やっていけない、厳しい」という判断だったのでしょう。人事から「県外などの他の部署」を提案されたこともありました。

仕事の引き継ぎもうまくいかず、限界のギリギリ

先輩に引き継ぎをしつつも、状態は悪いままなので

「お前はやる気あるんか!」「仕事ができるできないは個人差あるやろうけど引き継ぎぐらいちゃんとしようや!」「もっと元気出せよお!」

と言われながら進めることに。

この先輩の特徴が情熱的なタイプなので、”うつ?それは甘えてるだけじゃないのか?”的な感じで捉えていたようでした。

そして、上司が僕に怒っていた状況を何度も目にしているので、便乗して怒ることも多々あり。

一部しか知らないはずの僕の”うつ状態”を他の近くの社員も知っていましたが、まあ、人事に相談した時の一件があったのであまりもう驚くこともなく。

同期からの飲みの誘いで集まったところ、仕事の相談に乗ってもらいつつ退職を引き留めている雰囲気もありました。

突然の過呼吸で2度と出勤することなく退職へ

「退職することも考えている」
これをある社員につい流れで言ってしまいました。

これを聞いた上司が「やめてどうする?この会社でも通用してないし、まだ三年丸々働いてもいないし。続けることができてない状態で他で通用しないよ?やめてどうするんだよ。楽な方に逃げようとしてるだけじゃないの?」と。

「こんなストレスいっぱいで生きるのも辛い」と感じる状況だったので、もう上司の言葉など耳に入りません。

そんな11月のある日

上司も出張でおらず、引き継ぎもしつつで午後いちの作業開始から30分ぐらい経った頃

突然、パソコンに向かってテキストを打っていた手が止まりました。

そして呼吸がだんだん荒くなり、視線も俯き、キーボードに手をおいた状態で軽い過呼吸に、、、

頭では「何とかしないと」「落ち着いて」と考えることができていましたが、体がもういうことを聞いてくれない状況でした。身体が思うように動かない。ただただ、呼吸が荒くなるばかり。

異変に気づいた近くの社員が人事に内線をし、周囲はあたふた。

数分後僕は両脇を抱えられながら一旦誰もいない応接室へ。そして今度は涙が出てき、

「もうだめだ。辞めよう。何も我慢することはない。いやむしろ我慢する気力もない。自分が悪い、自分の覚えが悪いせいだから頑張らないと、と少し思ったりもした。悔しい。こんな形で限界を迎えてダウンしてしまう自分が悔しくて情けない。」

いろんな感情が複雑に絡み合いました。

そんなこんなで実家に送り届けられて、そのまま2度と自分の机に戻ることはなく退職しました。(有休消化をして年末退職)

実は引き継ぎもまだ途中でしたが、そこは同期が、僕と先輩の仲介役となり退職までに何とか済ませられました。

話した時と同じ気持ちの軽さが少し戻ってきた

初めて心療内科で心が軽くなった話をしましたが、そのときと同じ感覚で退職となった時に

「ああ、もうこんなに苦しまなくていいんだ。周りを気にしてビクビクしなくてもいいんだ」と気持ちが軽くなってきました。

退職前後の社内での雰囲気などの後日談として同期に聞いて見たら

「またあんまり厳しい言葉使うと退職者が出ますよ!笑」「え、あれは俺が悪いの?」
「なんだよ、俺が悪いみたいじゃんか。ねえ?」

みたいな会話が一部で繰り広げられていたようです。

ほんと”◯ソ”みたいな感じですよね。

経験談からの学びや現在

ここについては、また改めて別記事を書いてまとめてみます。

経験談だけでも、今苦しんでる人や同じような状況になりそう(なってる)人に何かしらの参考になればなと思います。

▶︎うつ状態から抜け出すために取り組んだこと方法