PENTAXのカスタムイメージ「銀残し」で撮影したら、すごく良かった

みなさん、カメラの機能使いこなせていますか?なかなか普段は使わない機能もあると思いますが、今回「銀残し」というカスタムイメージを使ってみたので、紹介します。

銀残しの特徴

元々はフィルムや印画紙での現像手法

銀残し(ぎんのこし)とは、フィルムや印画紙での現像手法の1つ。 本来の銀を取り除く処理をあえて省くことによって、フィルムや印画紙に銀を残すものである。
引用元:wikipedia

フィルムカメラ時代の現像手法の一つで、その現像された写真の写り方をデジタルカメラでも再現することができるんです。

英語だと、「ブリーチバイパス」と呼ばれていて、カメラによっては「銀残し」ではなく英語の言葉が使われていることもあります。さらにいうと、機能として入ってないカメラもあります。

今僕が使っているPENTAX K-S2は、「銀残し」という表記でカスタムイメージの中にありました。

写真だけでなく映画でも使われる手法

写真だけでなく、映画でも使われている技法で、しかも日本発。1960年の「おとうと」という映画で初めて銀残しが使われたそうです。
有名どころの映画でいうと、
マトリックス(1999年)、座頭市(2003年)、フラガール(2006年)、白夜行(2011年)など。

コントラスト強めな写真に仕上がる

銀残しで撮影をすると、

  • コントラストが強め
  • 暗い部分はさらに暗く
  • 彩度が低い

という感じになります。簡単にいうと、渋みのある写真が撮れ、独特な雰囲気に仕上がります。

実際に使って見た

実際に使って見たので、写真とともに紹介します。
場面としては、暗めの室内で青や赤などの照明がある中でのライブの撮影、です。

今回登場する写真は、福岡を中心に活動されているジャズシンガーのmikazuuchidaさんのライブを撮影した時の写真です。

照明の色がたくさんあったけど対応できた

照明が状況に応じて変わる中で、今までに経験していた撮影の仕方では難しさを感じました。そこで、使ったのが銀残しです。

まずは、銀残しなしバージョン。色味を伝えるにはこの方が良いなとは感じました。雰囲気をそのまま写真に収めることができるので。

続いて。銀残しバージョン。彩度が低くなるので、照明の色は落ちますが、顔に当たり過ぎていた光が抑えられて、はっきりと顔が見える写真になりました。

雰囲気が出てて、味がある写真になった

銀残しの特徴は、渋み。
要所要所で使うことで、雰囲気のある写真を撮ることができます。

屋外でもかなり使えそうな機能

室内でしか使用経験がないですが、外でも使えそうです。(映画でも使われているものなので、当たり前と言われればそうなんですが笑)

銀残しを使って、いつもとは違った雰囲気の写真を撮ってみるのも面白そうですね。