口唇口蓋裂で生まれたブロガー、たかろー(@takaro_potter)です!
「病気」ではなく「先天性異常」と呼ばれている口唇口蓋裂
過去記事『口唇口蓋裂とともに大人になった僕の今までの悩み』でも書いている通り僕は、口唇口蓋裂として生まれました。この記事は「口唇口蓋裂って?」という方向けに簡潔な紹介をするものとなっています。
この「口唇口蓋裂」は、日本人の500人に1人の割合でいるとされています。意外と多いですよね。なのに、当事者の感覚として、認知度はあまりないような気がしています。
唇や上あごが裂けた状態で生まれてきてしまう
口唇口蓋裂と一言で言っても、さまざまパターンがあります。片側だけの口唇裂・両側口唇口蓋裂、、、、、
今回は「口唇口蓋裂」として話を進めていきます。
唇が割れた口唇裂(こうしんれつ)や、口蓋が裂けて口腔と鼻腔がつながっている口蓋裂
参考サイト:公益社団法人 日本口腔外科学会
写真検索をすると、なかなか衝撃的な写真が出てきたりします。
でも、そこから綺麗になっていくんだから医療の力はすごいなと感心します。
みんな実は生まれてくる前に通ってきた道!?
僕らは、お母さんのおなかの中で徐々に人間の形になって生まれてくると思います。
口唇口蓋裂の人は、その過程の中で何らかの原因が影響して唇が裂けた状態で生まれて来ます。
そう考えると、みんな誰もがおなかの中で一度は通ってきた道だといっても過言じゃないと思います。
たまたま、口回りの形成が遅れてしまった状態で生まれただけなんです。
口唇口蓋裂で生まれてくる原因は?
はっきりとした原因は、まだ解明されていません。
原因の可能性が高いといわれているのは
- 母体の栄養障害や精神的ストレス
- 妊娠中の喫煙、受動喫煙
- 妊娠中に服用した薬
- 遺伝
などなどあります。
気にしすぎも良くないですし、口唇口蓋裂に限らずですが妊娠中はなるべく安静に過ごしましょう。
ここは外的要因なのか内的要因なのか本当によくわかりません。僕の場合、遺伝ではないと言うのは事実としてありますが。
口唇口蓋裂で生まれてきたら、もう治らないのか
治ります!
手術跡が残る場合もありますし、個人差でのスピード感も違いますが
大人になればほとんどわからないぐらい綺麗になります。
口唇口蓋裂の認知度が意外と低いのはここにあるのかもしれないですね。
目立つのは、生まれて~幼稚園前ぐらいですから。
そのために、生まれてから成人までの間に成長に伴う手術が都度必要です。
僕も、記憶にあるだけでも幼稚園・小学校・中学校と1回ずつ経験しています。
生まれてからのトータルだと10回近くになるかもしれないです。
見た目だけじゃない、口唇口蓋裂の人に多い色々な苦労・悩み
唇や上あごが裂けた状態は、手術で何とか綺麗にできますが、一方で見た目ではわからない苦労もあります。
- 頻繁に扁桃炎や中耳炎になる
- 言語障害
- 歯科矯正が必要
など。
大人になるにつれて自然と改善していくものやリハビリのような感じで長期的に通院しながら専門医の下で治療していくものなど様々です。
僕も小学生のころは、病院のため早退することも定期的にありました。
悩みもあったりするけど、500人のうちの1人になれていい経験できてる
- 全身麻酔で手術
- 言語聴覚士さんとの発声練習
- 通院のために学校早退
- 歯科矯正
などなど成長に沿って色々経験をしてきした。
話し方について馬鹿にされたり、うまく言葉が相手に伝わらずもどかしい事もありますが
今は楽しく生きています。
この記事で、口唇口蓋裂のことを少しでも知っていただけたら幸いです。