子供を成長させるためには、”全てを教えない優しさ”も時には必要

小学生を主に対象として子供キャンプに参加している僕ですが、教えたり叱ったり見守ったり、といろんな場面に遭遇します。
1泊2日のキャンプが多いですが、この短期間でも子供って初めて学ぶことがたくさんあって、凄まじい成長を遂げるんだなと驚かされます。

と同時に、問題に対して待ちきれず”答え”をついつい言ってしまう僕の行動は、あまり子供にとって良くないなとも反省します。

”答え”を知るのは簡単なんですよね。いちば大切なのは自分たちで考えて答えを出す力。大人が”答え”を与えっぱなしの人生だと、子供は誰かにずっと頼りっぱなしの人生になりかねません。

全てを教えてあげることが本当にいいことなのか

子供は、僕ら大人と違って人生経験が足りません。どうやったって、僕らより知識も経験も少ないです。これは変えられない事実です。

だから、子供が初めて挑戦しようとしていることなどについつい口を出してしまいがちですが、なるべくアドバイス程度で抑えるようにしましょう。

過保護、過干渉が染み付いてしまう

何でもかんでもやってあげる習慣ができてしまうと、過保護や過干渉になりかねません。

子供側からしたら、「何でもやってもらえる」「教えてもらえる」という考えが無意識に染み付いてしまいます。その考えをいつか大きくなって払拭しようとしたら、大変な労力です。

子供の物事に対する判断能力がつきにくい

”答え”を先に出してしまうと言うことは、そこまでの考える過程を省かれた状況ということ。こうなってしまうと、問題に対しての「良し悪し」や「どの程度までなら」という判断が養われないです。

いざ、自分だけでなにか物事を判断しようとした時に、その経験がないと「どうしたらいいかわからない」状況になります。

何も言わず見守ってみるのも子供への愛情

本当に、これは僕もキャンプ中に思いました。必要最低限のこと(包丁の使い方など)以外は、苦戦していても心の中で「頑張って」と言うぐらいにとどめておいたほうがいいなと。

苦戦しながらも子供は、いろんな方法を試そうとします。大人が考えつかないような感性で。たとえそれが一般的に「違う」としても、その「違う」を学ばせるためにも見守るって必要です。

「子供のサポート」と「過保護」の境界線が難しい

何も言わず優しく見守るのが子供の成長にも繋がって良い、とは言うものの大怪我につながるような危ないことをしていたり、人が嫌がることをしているときに、ずっと見守るのは良くありません。

それは、大人からのサポートだったりアドバイスが必要です。

けど、そこの境界線って難しいんですよね。

なので、年齢によってサポートの度合いを変えてみたり、工夫をすることが大切ですね。

子供キャンプのスタッフを始めて5年目の僕が思う子供との接し方

失敗でも成功でも、経験することで子どもは成長していく

社会人になった僕らも子供も、経験から学ぶ成長っと言うのは変わりません。たとえ失敗しても成功できたとしても、それは本人にとって大きな糧になるし、成長に繋がります。

むしろ、失敗したらどうしよう、と思って足踏みしている子供を後押ししてあげるぐらいがちょうどいいと思います。